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鳥専門病院が必要な理由

こんにちは。静岡茶です。

みなさんは鳥専門の動物病院をご存じでしょうか。

町の中に当たり前のようにある動物病院は大抵犬猫専門の病院です。そのような病院では、鳥を診てくれと頼んでも、簡易的な糞尿検査と触診しかしないうえ、軽度な症状でも重篤な症状と誤診して、結果飼い鳥の生命を脅かしてしまうことになります。

ではなぜ、世の中の動物病院=「犬・猫専門病院」となってしまうのでしょうか。理由をいくつか見ていきます。※注意:経験上の話のため、参考文献等はありません。

鳥専門医が少ない理由

①獣医学専攻では鳥専門の科目が少ない

日本には獣医学を学べる学校・学科が全国17か所あります。しかし、どの学校でも鳥を完璧に理解している獣医は少ないと思われます。

その理由として挙げられるのは、そもそも獣医学は家畜の疾病や治療法を研究することで発展してきた経緯があるからです。家畜というのは、主に牛、豚、馬、ニワトリ、羊、山羊等です。え?ニワトリは鳥じゃないの?って思うでしょう。鳥なのですが、ニワトリが診れる獣医はノットイコール「小鳥が診れる獣医」なのです。

大抵の場合、鳥に関する講義もいくつか存在しますが必修単位ではない場合が多いので、賢い大学生なら取らなくていい単位は取りません。そのため、鳥に関する知識に長けている学生はほとんどいないのではないでしょうか。(獣医学の講義は受けたことあるけど、獣医学生ではなかったので実情は知らない)

②獣医学専攻の1学年の人数の少なさ

自分が通っていた大学は農学部に獣医学科がありましたが、1学年の人数は40人程度でした。対して医学部の医学科の人数は100人程度で、いかに獣医の卵となる学生が少ないかが分かると思います。自分の大学は国立大学でしたので、私立大学でしたらもっと差が顕著に出るのではないでしょうか。

この少なさは、小鳥専門の獣医を増やそうにも増やせない一因になっていると考えられます。そもそも家畜の獣医でさえ1つの場所に数人いれば足りる程度なので、小鳥への需要・供給を考えると少ない理由もうなずけます。

③小鳥を診られるようになるには修業が必要

研修医として勤務できるようになっても小鳥を診るようになるには経験と実績が必要です。鳥クラスタの方々はご存じかもしれませんが、鳥を専門的に診れる病院の院長や獣医師は大抵「横浜小鳥の病院」の門下生であることが多いです。全国に点在する小鳥専門病院は、つまるところ「横浜小鳥の病院」ネットワークの一員ということです。

実際にどの程度経験を積めば一人前になれるのかは知りませんが、全国的に信頼される病院で修業した先生になら愛鳥を預けられますよね。

鳥専門病院に診てもらう必要性

①鳥は鳥、哺乳類は哺乳類

小鳥は知能が高いですが生物学的分類では鳥類です。ということはつまり、犬や猫などの哺乳類とは異なる体構造や疾病が鳥類にはあるということです。普段哺乳類を診ている獣医が鳥類を診れるわけがありませんし、診ようともしないはずです。その逆も然りですが。

そのため、小鳥の様子がおかしかったり、変な動きをしていたり、けがをしてしまったりというときに、一番力になるのは鳥専門の獣医です。専門外の獣医は状況を見ると必ずこう言います。「もって今日か明日でしょう…一応抗生物質を出しておきますね」と。要するに、投げられます。そのため、まず最初に診てもらう病院は鳥専門病院にしましょう。近くになくても、3時間、4時間かけてでも行く価値はあります。

②定期的な健診が受けられる

鳥は小さい身体のことが多いので、環境の変化に弱い性質があります。1か月前は元気だったのに…ということが起きないように健康診断を受ける必要があります。健康診断では問診、糞尿のチェック、詳細な触診をされます。その時点で何も問題がなければ良いですし、問題があればすぐに対処してくれます。

また健診をしたという証拠も、何かが起きたときに重要になります。こまめに健診を受けさせて健康的な小鳥ライフを楽しみましょう。

静岡県の小鳥を診れる病院

ぴよ小鳥の病院静岡市駿河区

うちのぽぽちゃんがお世話になっている病院。サバサバした女性の院長が的確な診療を行ってくれます。実家のぴのちゃんはここで入院もしました。

ヤマト動物病院富士宮市

静岡県東部で鳥が診れると評判の病院。連れて行ったことはありませんが、なかなかの腕前とのうわさ。

 

県西部についてはよくわからないので省略します。。。

それでは、快適な小鳥ライフを~(@^^)/~~~